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出張科学教室開催報告2020.12.24 

中村 仁准教授(共通教育部自然科学部会)から、昨年に引き続き開催した小・中学生向け科学講座について、報告がありました。

活動名称

夏休み小・中学生科学講座「大津サイエンス☆ラボ~磁石で動く謎の液体」

講師

中村 仁(共通教育部自然科学部会 准教授)

日時・場所

令和2年8月14日(金)14:00~16:00 神奈川県横須賀市大津コミュニティセンター

はじめに

神奈川県横須賀市大津コミュニティセンター(以下、大津コミセン)からの依頼で、昨年度に引き続き、同一の内容の小中学生向け科学講座を開催した。

新型コロナウィルス感染拡大の中で、対面での講座実施の可否の判断が難しく、zoomでの遠隔講座の可能性も探った(その場合は実験内容の大幅に変更することを前提として検討した)が、三密を避け、器具の消毒や、共同機器は講師または大津コミセンスタッフが操作を行うなどの対策をとり、予定通り対面で実施した。

活動テーマ

通常は高温焼成での酸化によって生成される黒錆の微粒子を、化学反応によって作製する。さらに界面活性剤と混合し磁性流体の作製を行う。この流体の不思議な特性について体験する。

概要

以下のスケジュールで実施した。
13:00 - 準備・打合せ
14:00 - 14:15 パワーポイントを用いた講義
14:20 - 15:30 磁性流体の作製・観察
15:30 - 質問&片付け

価数の異なる鉄イオンを含む酸性水溶液をアルカリで中和していき、黒錆の微粒子を生成する。
小さな微粒子を作るためにゆっくりと反応を進め、化学反応実験の特徴である色の変化などを丁寧に観察しながら実験を行なった。
赤褐色の液体の色が段々濃くなり、最後は真っ黒の液体になった。
磁石につく沈殿物に界面活性剤を混ぜると粘性の高い液体になり、スパイク現象が観測出来た。

活動後の感想

以下、参加生徒のアンケートより(自由記述、原文のまま)。
・おもしろかったです。楽しかったです。ありがとうございました。
・少し難しかったけど最後はちゃんとできたのでたのしかった。
・とてもわかりやすかったです。
・見本みたいにギザギザにならなかったけど楽しかったです。
・久しぶりに実験ができておもしろかったです。

また、後日保護者の方からも以下の感想が寄せられた。
・いつもなら夏休みに入るころあちこちの講座のお知らせが配布されるのですが、ほとんどなくコミセン講座はとても良い機会でした。磁性流体という不思議な液体でずっと遊んでいます。講座の様子を子どもから聞き、短い夏休みのいい思い出になりました。(中1女子母)
・なかなか積極的に参加しない子なのですが、思い切って申し込んで参加したら、面白かったといって帰ってきました。ご指導ありがとうございました。 (中1男子母)


当日の様子