サイエンスカフェChofu ~コーヒーを飲みながら科学について語り合う!~

第10回『スポーツと流体力学 - アーチェリー矢の飛翔 -』

2019.5.25

電気通信大学と調布市の主催、電気通信大学同窓会「目黒会」と調布市大学プラットフォームの共催によるサイエンスカフェChofuを開催しました。
このイベントは、科学に関する知識を深めるだけでなく、参加者が自由な発想でお互いのアイデアについて語り合う場であり、講師との距離も近く、科学をとても身近に感じることができます。

日程

令和元年5月25日(土) 14:00~15:30

場所

電気通信大学100周年キャンパス UECアライアンスセンター1階 100周年記念ホール

参加者

市民の方 15名

講師

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 宮嵜 武 教授

テーマ

スポーツと流体力学 - アーチェリー矢の飛翔 -

概要

 第10回となる今回は、本学の宮嵜武教授を講師として、スポーツと流体力学についての話をしました。
オリンピックのアーチェリー競技でメダリストになるためは、70m先の直径12.2㎝の中心円を外してはいけませんが、時速200kmを超えるその矢は、1.3秒の飛翔中に重力と空気抵抗の影響を受けて曲線軌道を描きます。
矢に働く空気抵抗はどのくらいか、また、風が吹くと矢はどのくらい流されてしまうのか、という情報を手に入れるためには、矢の周りの空気の流れを精確に把握しなければなりません。しかし、ここには、古典力学最大の難問「乱流」が潜んでいます。
その、21世紀の流体力学にとっても挑戦的な課題について、飛翔中の矢の様子を高速度カメラによって撮影した実験映像や、再現性高く矢を発射するアーチェリーロボット実機の紹介を交えながら分かり易くお話ししました。
大学生から年配の方まで幅広い年齢層の方が参加され、飲み物を飲みながらのアットホームな雰囲気の中で、講演後には、2020年の東京オリンピックをふまえ、アーチェリーにとどまらず、様々なスポーツにおける流体力学の話題について、活発な質疑応答や意見交換がなされました。



ようこそ!サイエンスカフェChofuへ
 
宮嵜先生の講義
(講義後たくさんの意見交換がなされました!)
アーチェリーロボットの展示
 
カフェコーナー
 


第10回サイエンスカフェポスター

第10回サイエンスカフェ スポーツと流体力学